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ホームステイ事業について
2024年3月23日~4月1日にイギリス短期研修を実施しました
異文化体験研修について
2024年3月30日、31日にイングリッシュキャンプを県内で実施しました
左は2024年春イギリス短期研修の写真

 本会の目的

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     県内の青少年及び教育関係者に対して、国際教育並び に相互文化交流の普及促進及び交換留学等留学の実践 並びに発展向上に関する事業を行い、自国や他国の文化 についての深い認識や広い理解を持ち、国際社会に貢献で きる人材育成並びに国際友好親善に寄与することを目的としています。

     
     
  • 2023年度 会誌
     
  • 2022年度 会誌
     
  • 2021年度 会誌
     

理事長挨拶

  • 天根理事長

    「親の葛藤」

     「ママ友の会で、子どもの海外留学の話がよく出るのです。私は高校の時、英会話も十分出来ない状態で初めて短期留学に参加して、現地では戸惑うことも多くありましたが、『ことば』は習うものではなく自らの意志で学ぶものだと知りました。また、その時の経験が自立する自分を作り、英語への興味関心も深くなりました。今、息子は小学校3 年生になり、ママ友仲間が話すように短期留学に参加させようと思いつつあります。私が高校の時に経験したことを、小学校3 年生で体験させたら、この子は私以上にもっと人間的に成長すると思うし、英語だって日本語と同じ感覚で話せるようになると思うのです。でも、そう思うものの、言葉もわからない異国で独りぼっちの生活に耐えられるだろうか?先生のよく言っていた『挫折回復力』がこの子にあるだろうか?等を思うと心配で心配で・・・。小学校3 年生ではちょっと早すぎるのでは?と思ったり。でも短期留学に参加させるという数人のママ友の子どもたちには負けたくないし・・・。先生、どう思います?」
     これはかつて同じ職場に勤務し、今は嫁いで二児の母となったY さんからの電話の要約である。携帯電話の終了ボタンを押した後、こんなことを考えた。私たちが子どもの頃は、『海外留学』という言葉さえ聞くことはなく、視野は国内のみ。奈良から東京へも遠かった。夜行列車『大和』で8 時間あまりかかった。そんな時代、“海は広いな 大きいな 月が昇るし 日が沈む 海にお舟を浮かばして 行ってみたいな よその国” が唯一国外へ目を向けたあこがれの童謡であったが、これとて『船』ではなく『舟』であって、おとぎ話の世界であった。
     そして今、海外旅行も身近なものとなり、産業・経済社会もグローバル化し、海外生活経験者も増加の一途を辿っている。一方国内では、『口はわざわいの元』の美徳思想や商売での『負けときます』文化が残存し、攻めて攻めていささかも引かない外国文化とは異なる生活にはまっている。教育ではようやく小学校3 年生から英語を教科として取り入れ、使える英語と国際人の育成を始めた。親が世界を見る眼も年齢が若くなるほど広くなった。しかし、していないつもりでしているのが過保護。これが子どもの自立性に不安を抱く双方の要因となっている。やがて子どもの権利条約を踏まえた子育てが確立すれば、親、子とも海外に出る不安は払拭されるであろう。だから今、グローバル社会で活躍する子育てを考えるなら、少しずつ子どもの自立性・独立性を誘発する生活に転換し、自己責任で自己実現に向かう態度を育てよう。加えて、日本の伝統文化にも触れて、日本人としての誇りを体得させよう。(外国籍の人は日本をその国名に読み変えて)。子どもは柔軟、これにより未経験分野も切り拓き、留学への期待を果たすと考える。それが出来るのは、発達程度にもよるが小学校3 年生位からだと言われている。
     最後に、国際社会に貢献できる人材育成と友好親善を目的とする私たちの活動は、県内の協賛企業各社のご支援で支えられていることを申し上げ、深甚なる謝意を表します。
                 奈良県国際交流振興会理事長 天 根 俊 治

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